
近年の健康ブームによって、手軽に出来るスポーツとして、日本でもマラソン人口が増えていますが、ワインファンドとも関わりの深い、聖地「ボルドー」でも年に1度、9月の中旬頃、「メドック・マラソン=Marathon du Médoc」という大変有名なマラソン大会が開催されます。
メドック・マラソンは1984年にメドック地区のマラソン愛好家達によって始められた大会で、42.195Kmのフルマラソンとして、例年約90チーム、参加者は8,500人限定となっており、大会当日は10万人を超える観客が訪れます。
ちなみに参加者は参加費用が掛かり、フランス人とEU内の国民は65ユーロ、その他の国からの参加者は80ユーロの参加費が必要で、毎年15,000人が申込むそうで、参加出来る可能性は大体五分五分です。
大会前日にはメディカル・チェックも実施され、当日は300人の医師やメディカル・アシスタントが動員され、道中10ヶ所とゴールに5ヶ所の救護テントが設けられます。
またスポーツ用品メーカー、飲料メーカー、自動車メーカー、銀行、マスコミ、地方自治体、商工会議所、そしてシャトー・ムートン・ロートシルトをはじめ、ベイシュヴェル、グリュオー・ラローズ、ブラーヌ・カントナックなどのメドック地方の格付シャトーもスポンサーとして協力している大規模な大会です。
しかしこれだけでは普通のマラソン大会と変わりませんし、フランス人がそれほどマラソン好きとも思えませんが、メドック・マラソンが非常に人気のある理由は、順位を競うマラソン大会というよりも「お祭り」だからです。
先ず開催日前日に、「千の足=Mille-Pates」と呼ばれる1,450人が集まる食事会が(2010年はポイヤックのピション・バロンで開催)、メドック地区のいずれかのシャトーで開かれ、マラソン当日はスタートのセレモニーの他、52ヶ所のイベント会場が設けられます。
そして特に観客にとって面白いのは、参加者8,500人の内、90%の人達が仮装してフルマラソンを走ることです。
さらにメドック・マラソンならではの特長は、22ヶ所の補給所以外に、何と21ヶ所のワインテースティング会場が設けられ、参加者はワイン飲み放題(!?)でマラソンに参加出来ます。
そして生牡蠣、ハム、ステーキ、チーズ、アイスクリーム等が食べられる補給場所も設けられ、正にフランスならではの食べ放題、飲み放題のマラソン大会といった感じです。
当日のマラソンスタートは9時30分からで、午後4時30分から表彰式や抽選会が行われ、ゴールした参加者全員にTシャツ、スポーツバッグ、メダル、ワインなどが授与されます。
さらに夜にはふたたび食事会、夜11時からは花火大会も開催されます。
マラソンに参加しただけなのに肝臓を悪くしそうな大会ですが(!?)、ちなみに2010年は9月11日に開催されるようです。 足腰が丈夫で、お酒に強く、人生を楽しむ気持ちが強い方は、一度参加されては如何でしょうか?
参加御希望の方は、下記の主催者HP(英語、フランス語)を御覧ください。
http://www.marathondumedoc.com/