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コラム

2009年は偉大な当たり年?-エグゼキュティヴバイヤー高橋淳

フランス各地の生産者委員会など、ワイン関連諸団体は異口同音に今年のヴィンテージは大変出来がよく、過去10年、あるいは過去20年のうち最良の年の一つに数えられるだろうと発表しています。

一般の方が口に出来る1番早い今年のワインは、毎年11月の第3木曜日に解禁となるボージョレ・ヌーヴォーだと思いますが、その謳い文句は毎年「当たり年」。
例えば昨年が「30年に1度の当たり年」で今年が「ここ10年で最良の出来」だとすると、今年は30年に1度もない当り年?一体どちらが本当に当たり年?と、ワイン販売に従事する人間でも「本当か?」と疑いたくなることも多々ありますが、2009年のボージョレ・ヌーヴォーは本当に良く出来たワインで、間違いなく「当り年」だと思います。

それではワインファンドで投資するボルドー地方の2009年はどうだったかと言うと、大変天候に恵まれたため、ブドウは健やかに成長、成熟し、12月現在の評価としては「偉大な当たり年」となりそうです。

ボルドーワイン委員会の情報によると、7月と8月中は気温が上がり、日照量も多く、9月になると、快晴なまま、夜間は気温が下がったため、昼夜の温度差が大きく、アロマの凝縮やアントシアン(=果実や花の赤、青、紫を示す水溶性色素の総称)の蓄積を促し、その結果、今年の収穫は、病害におかされていない健全なブドウ畑で落ち着いておこなわれ、よく熟したブドウを収穫することができたそうです。

 
メルロ種の収穫は9月半ばに早熟な畑から開始され、カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニョンの収穫は、メルロの後、順に10月初旬に開始されました。
いずれの品種も果実は糖が凝縮していて、香り高く、種は歯ごたえがよく、表皮中のアントシアン含有度が高くなっており、綺麗に完熟したそうです。
生産者サイドからも同様の評価が出ており、シャトー・スミス・オー・ラフィットのオーナーであるダニエル・カティアール氏は「2009年は2000年を上回り、2005年と良い勝負になるだろう」との高評価を2009年に与えており、ボルドーのライジングスターの一つ、シャトー・ポンテ・カネのオーナーであるアルフレッド・テスロン氏は、「2005年は素晴らしいカベルネ・ソーヴィニヨンを得られたが、2009年は同レベルのカベルネ・ソーヴィニヨンに加え、完璧なメルロを収穫することが出来た。自分のキャリアの中でこれほど葡萄自体に対して安心して醸造にかかれた年は初めて」と最大限の評価を与えています。

2009年に対する最終的な判断は、瓶詰された後になると思いますが、近年にない前評判の高さは、来年春にリリースされるプリムールへの期待を高める一方です。

株式会社 ヴァンネット
高橋 淳(エグゼキュティヴバイヤー)

[ 2009/12/07 ]